明日はスプリンターズSの前哨戦であるセントウルS、マイルCSにむけての京王杯オータムハンデと古馬重賞が2つ行われる
そのうち、開幕週の馬場で行われる電撃スプリントレースのセントウルSについて
馬体診断予想の前に阪神競馬場芝1200mのポイントを簡単に述べておく
セントウルS芝1200m……開幕週の高速馬場で、右内回り、急坂、直線356m。スタード後1コーナーまで約300m開幕週の電撃スプリント戦でハイペース必至だが、G1前哨戦の位置づけでメンバーも揃うことから、前後半のラップ格差が少なく、前は簡単に止まらない。4コーナー入口のバンク角が鋭く、外を回るとかなりの距離損。
-ポイント-
・開幕週馬場なおかつスプリント戦のためハイペースとなりやすい
・なかなか前が止まらない
・内枠断然有利
このことから、セントウルSに求められる武虎のイメージはズバリ
小手先の瞬発力より横綱相撲の先行力
ではセントウルSの馬体診断予想を
※今回は馬体パーツ解説を省き短評のみ
セントウルS G2芝1200m 馬体診断予想
アルティマトゥーレ
>>アルティマトゥーレ馬体写真以前に一度馬体を見ているが、そのときトモの形が素晴らしく印象に残った馬。馬体は、縦に幅広い首差し、肩は立ち気味に映るが胸前周辺に硬さがなく広い。前駒はフジキセキ産駒の特徴があるも、明らかに後駒はトニービンの血だろう。
そのトモの形は、幅は標準も飛節上部まで筋肉がしっかりと付いており、武虎がいつもいう“下付きのトモ”そのもの。ただ“下付き”だから東京・京都向きか!と言えばそうでもなく、飛節自体は直飛とこのあたりはトニービンの血らしくなく“器用さ”も垣間見える。またトモ高で前傾姿勢なところからも“ピッチ走法”が想像できる反面、筋肉の付き方が“プリプリ”といった感じでなく“ペタペタ”なので、いかにもパワータイプの短距離馬ではなく、短距離での瞬発力で勝負するタイプと馬体に偏りが見られない。
つまり阪神・中山もこなせる東京・京都ベターの馬で、『いい意味でスプリンターらしからぬスプリンター』だろう。馬体からは今後重賞を勝つチャンスはあるだろう。
ただこのメンバーで阪神芝1200mのパワースプリント戦は、開幕週の絶好馬場という条件がほしい。内枠だったら勝ち負け可能だが大外枠では狙いづらい。天候悪化すれば割引きで、後距離適性はマイルがギリギリか。
カノヤザクラ
>>カノヤザクラ馬体写真牝馬ながら骨量豊富な馬体。昨年はかなり狙った馬だが、今年は実績は残しているが少し毛ヅヤが今一つ。このレースを勝ってはいるが、飛節の形など馬体から東京・京都がよりベター。同厩舎のスリープレスナイトと比べ、こちらはさらに長くいい脚を使う印象だが、骨量豊富な大ぶりな馬体から“器用さ”で劣る。スリープレスナイトを逆転するには、今回のパワースプリント勝負の競馬場より、スピードスプリントの条件がベターではないか。
サンダルフォン
>>サンダルフォン馬体写真サクラバクシンオー産駒という血統などのイメージとは裏腹に、いかにもスプリンターといった筋肉隆々で窮屈なところがない。余分な脂肪も少なく仕上がりは良さそう。クラスやコース、距離などに融通性が高そうで、常に一発警戒すべき馬体だ。
スズカコーズウェイ
>>スズカコーズウェイ馬体写真安田記念の折にも評価した馬で、欠点が少ない。ただ少し胸前の筋肉量などいかにもスプリンターといったパワーを感じないので、軸には差し馬だけに狙いづらい。
スリープレスナイト
>>スリープレスナイト馬体写真強靭な首差しや前傾姿勢のバランスなど随所にスプリンターの良さをのぞかせる。前後のバランスも良く、飛節などからも“器用さ”がうかがえる。つなぎの角度や筋肉量からもマイル戦なら自信をもって消せるが、ダートも走りそうとパワースプリント戦での大崩れは考えにくい。このレースに求められるであろう“横綱相撲の先行力”も文句なし備えている。
ソルジャーズソング
>>ソルジャーズソング馬体写真強靭な首差しと分厚い胸前が特徴的。重心が低く水平な馬体のラインから、前半から動けるタイプではなく、背中のゆるいラインからも“器用さ”は感じない。土台のしっかりした造りから、どんな相手・レースでも堅実に差してこれそうだが、先行馬有利のこのレースで、差し切れるほどの軽さはない。
マルカフェニックス
>>マルカフェニックス馬体写真ダンスインザダーク産駒!?というのが驚きのパワフルさ。ただ後肢のトモや飛節から、長くいい脚は使えないタイプだろう。腹回りも大きく馬体全体が重たい印象。このメンバーでは、差してこれるだけのスピードの絶対値が足りないのではないか。コースは向くも、良馬場の開幕週も割引きで、1200mより1400m向きのイメージだ。
ローレルゲレイロ
>>ローレルゲレイロ馬体写真つねに抜群の毛ヅヤと筋肉のメリハリを誇る馬と記憶しているが、毛ヅヤはまずまずも筋肉の張りが今一つ。前傾姿勢でピッチ走法がうかがい知れ、スタートダッシュの速さの裏付けもあるが、筋肉の付き方が“プリプリ”といった感じでなく“ペタペタ”なので、いかにもパワーでガンガン先行するスプリンターでなく、瞬発力をスタートダッシュに活かせる先行馬といったイメージ。G1馬なので力は当然認めるし、休み明けでも走れる出来と見えるが、好走するには開幕週の絶好馬場が必須。ただやはり勝ち切るほどレース適正が高くなく、さらに馬場が渋れば割引きが必要。
セントウルS 馬体診断予想のまとめ
スプリントG1馬のスリープレスナイトとローレルゲレイロの馬体比較では、前者はパワースプリント向きで後者はスピードスプリント戦向き。ただスリープレスナイトは、スピードスプリントの要素が求められるレースでも常に大崩れなく、また休み明けでも走れる。さらに今回阪神1200mはパワースプリント向きの舞台で……とにかくスリープレスナイトを消す材料が馬体からは見当たらない。唯一開幕週というスピードスプリントの要素も、天候でのぞめないかもしれない。週明けから注目馬として挙げていた

以上、セントウルSは馬体G1級のあの馬もいないし、単勝や複勝といった“男買い”として“馬券的にうま味”が見出せず、武虎は3連単複などの多点数女買いで遊ぶ予定
一応
・3連単の大穴に1枠アイルラヴァゲインと、馬体から柔軟性が高い

・セントウルSの全買い目はウマニティで日曜に公開予定
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