今回は馬体・パドックの見方における応用編
オウケンブルースリがステイヤー体型でない理由
昨日、ジャパンカップのレース・馬体診断回顧のなかで、ジャパンカップ2着となった菊花賞馬オウケンブルースリについて、その馬体は決してステイヤーのそれではない!と解説した。それに対して一人の読者の方から、
>専門家や著名な馬体パドック診断では、オウケンブルースリがステイヤー体型だといってますが、武虎さんのオウケンブルースリがステイヤーじゃないという根拠が、素人にはハッキリわかりません。……ヒカルオオゾラなども一般的な解釈とは違うとらえ方をされているようなので、興味深く読ませていただいてますが、どちらを信じていいか混乱しています。何か具体的な写真などでその根拠を説明してもらえませんか。
といった内容の指摘をいただいた。
これまでも、こうした馬体写真を使って具体的に解説がほしい、というご要望があったのだが、どうしても著作権の問題で、「すみません。当ブログでは画像掲載は控えています。が、無料レポートで是非わかりやすく解説しますので待って下さい。」と、その都度お断りしてきた。
しかし、こうしたお断りをしてきて早3カ月以上、まったくもって無料レポートなるモノを準備できておらず、言っただけで終わっているので、今回、オウケンブルースリの馬体は、とってもわかりやすい事例でもあり、馬体写真を使った図解による馬体解説をします。
生粋のステイヤー体型であり、これぞ理想のサラブレッドの馬体と言える名馬サクラローレルとの比較をしていきます。
サクラローレル(ステイヤー体型の見本)とオウケンブルースリ


まずオウケンブルースリがステイヤー馬体でない!という根拠は
ステイヤー特有の前高の馬体シルエットでない点です。
図; 赤の矢印=き甲の頂点から、水平に赤のラインを引いている。サクラローレルが、尻(トモ)よりもき甲の頂点が明らかに高い、のに対し
オウケンブルースリは、ほぼき甲と尻(トモ)の頂点が同じ高さであることが明らかにわかります。
ステイヤー体型の基本は、前高(き甲が高い)
短距離馬ほど、トモ高(前傾姿勢)になります。
ここまでは、一般的な馬体の見方の基本となります。
ちなみに、ここからが人それぞれの馬体の見方
この水平な馬体ラインの馬は、ヘクタープロスペクターや
ダンシングブレーヴ〜リファールの血に多く見られる特徴で
1800くらいからの中距離★を得意とする馬に多いと武虎独自で認識しています。
そういったことをふまえて
オウケンブルースリの馬体の結論
オウケンブルースリの馬体は、パッとみてすぐにステイヤーらしくないシルエットがわかる。そして水平な馬体ラインから中距離馬かと思うが、全体的なバランスから四肢がスラッと長い。
そのため、従来の中距離馬よりも長めのクラシックディスタンスあたりに適性がシフトしている。
こんな感じです。
サクラローレル(ステイヤー体型の見本)とリーチザクラウン


おまけでリーチザクラウンです。
このリーチザクラウンの馬体の短所は、菊花賞時やジャパンカップでも指摘した通り
胸前の縦幅が雄大な馬体の割に小さい点です。
青の矢印=胸前と上膊の接点から、き甲へ赤のラインを引いています。赤と青の矢印の幅が、おおよその胸前の高さです。
(※他の見方もあり)
サクラローレルが、非常にき甲から胸前に高さ(縦幅)があるのに対し
リーチザクラウンは、雄大な馬体の割に胸前に高さがなくコンパクトであることがなんとなくわかります。
ステイヤー体型の馬は、き甲に高さがあるため必然的に
この胸前の高さがあります。
胸前の高さがあるということは、それだけ大きな心臓を備えている可能性が高い
そのため心肺機能の高さなどの判断基準にもなります。
超G1馬といった馬の多くは、非常に大きな胸前の縦幅を誇っています。
だたこのリーチザクラウン場合は、オウケンブルースリの特徴とは違い
パッとみて明らかにわかるところではありません。
馬体全体のバランスなど、トータルで見た上で、感覚的に判断している部分です。
そのため、写真の写り具合やフォーカス・角度などから、「もしかしたら誤判断の可能性もある」
そう認識しており、あくまでそうした不安がありという馬体診断にとどめています。
こうしたことをふまえて
リーチザクラウンの馬体の結論
リーチザクラウンは、馬体ラインもやわらかみがあり、全体的に細身でステイヤーに近い。ただ尻(トモ)の先端が立っているように見えるが、それでも馬体ラインは決して前高ではない。
また胸前がコンパクトに映り、心肺機能の不安なども考慮すれば
馬体からはステイヤー足り得ず、不安がありとみて
気性からも、自分のペースでいけないと案外バテやすい馬だ。
こんな感じの馬体診断予想の評価となっているわけです。
これは、前回のジャパンカップだけでなく、皐月賞時から同じ評価をしています。
第69回 皐月賞 馬体診断予想
以上、とにかくまったく馬体が見れないという方でも、今回のオウケンブルースリの馬体の特徴は、わかっていただたのではないでしょうか。
「オウケンブルースリがステイヤー体型かどうか?」
その答えは、オウケンブルースリの馬体にこそあります。
今回図解で解説してもわからなければ
その答えを知るには、数をこなすしかないと思います。
でもおそらく
オウケンブルースリの馬体については
ポイントさえ押さえれば、初めて馬を見る人でさえわかる違いです。
残念ながら、馬体・パドック解説というのは、多くの人が見れない不透明な部分でもあり
それをいいことに適当な解説をしている人も多いです。
ただ一度ある程度“馬体”が見れるようになれば、たった1レースの馬体診断のコメントを見ただけで、その人が馬体を見れているかどうか、簡単にわかるのも“馬体”です。
確かに人間ですから、誤診断もありますが
わかる人が見れば、ごまかせないのが馬体診断です。
そういった意味でも、武虎自身も毎回の馬体診断予想では
少しでも自分よりも馬見が優れている人のダメだしが入らないように
毎回成長しているように、真剣勝負で書いております。
またサクラローレルの馬体は、いい馬のお手本と言えます。
私武虎にとっても“理想のサラブレッド”の馬体です。
相馬眼を養うには、たくさんの普通の馬体の馬をみるよりも、
1頭の名馬の馬体をとことん穴があくまで見ると
他の馬の欠点や特徴などが、わかるようになりやすいと思います。
是非、サクラローレルの馬体トコトン見ることをおすすめします。
今回の馬体解説が、参考になれば応援お願います。
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-写真掲載元-
競馬ブックフォトパドック
馬市.com
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今回のオウケンブルースリについてはとてもわかりやすく、私もこれから参考にさせていただきます。
ステイヤーの話がでてきて、今週ステイヤーSがあり出走馬にステイヤー体型の馬いましたら是非お願いします。
今週は1番人気やろうけどフォゲッタブルをチェックです!
コメントありがとうございます
ステイヤーの体型について、少しでも参考なったなら、それはとてもうれしいです。
ステイヤーS、現時点で馬体写真ないのが残念ですが、今週何らかの形でアップできればと思います。
期待せずにお待ちください^^;
>イヌノパンヤさん
コメントありがとうございます。
フォゲッタブル当然注目ですね。ただ前走2着と勝ち切れなかったことで
このステイヤーSを圧勝できるかどうか、それによって今後の期待値も変わってくると思っています。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。暑苦しい記事が多いので申し訳ないです。^^;
パドックのポイント……パドック大好きですが、馬券において買い目の足しには一切パドックを考慮しません^^;
ただパドックを見て、馬券をの買い目を減らす(リスクを減らす)ことはたまにします。
具体的なパドックのポイントは、自分なりにありますが、基本的には馬体診断の延長です。
あえて一つだけポイントを上げるとすれば、馬具や足元の状態といったいわゆるパドックの王道的見方は一切しません。
その理由などについては、また機会があれば記事にしたいと思います。
コメントありがとうございます。
最近は武虎さんの馬体診断を自分でも、出来る様になりたいと思いつつ参考にさせて頂いております。
パドックや返し馬といったものは主観的判断、馬体写真は客観的判断この違いはかなり大きいと思います。
パドックについての記事、しばらく書けないかもしれませんから、ここで武虎なりの考えを少し書いておくと
単に飛節の角度や深さ、トモとのバランスなども
・単なる“馬体写真”は、2D上の図として100人中100人が同じような客観的判断が可能であるのに対し
・パドックのそれは、踏み込みの幅やつなぎの角度、歩様のスピードや、野外での太陽光の加減、パドックで馬を見る場所(位置)など
その判断にあらゆる条件が関与してくるため、100人いれば100人ともに違った判断となります。
人間でも同じで
・“写真”ではその人の骨格や体型、顔の造り、髪の長さなどが誰しもが同じ基準をもつことが可能に対し
・“生身の人間”と対峙した場合、その人の雰囲気や人がよさそう、やさしそうといった印象はさまざまである
これと同じです。
なのでパドックとは基本的に
個々の基準は個々の判断でしかなく、個人の中で判断として完結させるべきモノだと思っています。
一頭の馬でも
・馬体写真なら、どのパソコンでみようが自宅でみようが外出先で見ようが、一貫して同じ判断ですが
・パドックなら、天候やその馬が歩くスピード、見る側の場所(パドックの最前列、二段目、位置)、裸眼、双眼鏡などを通して見る
それらは一貫しないわけです。
パドックで一頭の馬を見る際、場所を{横から周回の角、最前列、最上段、スタンド}など移動し確認したり、日陰から見てみたり
一度してみたらいいと思います。そうした場合、まったく違った印象をもつことがあります。
パドックで培われた相馬眼をお持ちなら、馬体写真のみに絞られるほうが、馬券が当たる当たらないは別にして
一貫して同じ基準で判断することが簡単だと思います。
武虎はとにかく予想に時間をかけたくない、シンプルイズベストと考えていますので
そうした結論となっております。ご参考までに
今後は馬体写真を見比べて、自身で検証して行く事も少しづつやってみます。
ステーヤーの見本、ローレルはわかり易かったので、可能な時は写真解説もお願いします。しばらくは中長距離の重賞で馬体をみてみます。
ご返事ありがとうございました。
すごい勉強になるブログで参考にしたいと思います
ここでちょっと質問していいですか?
ステイヤーの馬体とストライド走法の馬体は微妙に違うってことですかね?
しゅっとして足長、胴長の馬はストライド走法向きってのはなんとなくわかりました
で、肩の長さが他の部位より比率が大きいってことは、ピッチ走法にシフトするってことでしょうか?
肩の長さが長く見えるのは要は前足に対してとか、あとステイヤー特有のトモ低だとしたら後ろ足もさらに短いってことで
体幹の高さに対して足の短いピッチ走法よりってことですよね?
トモ自体の長さに対してだと走法にあまり影響しないような気もしますけどそこ中心にみるべきなんでしょうか?
牝馬とかだいたい肩が長く見えるようなきがするんですけど、お腹が切れ上ってるからそうみえるだけなんですかねー
武虎さんは、体のどこの部位に対する肩の長さを重視してるんでしょうか?
ここにのってたサクラローレルはストライドタイプとみていいんですかね?
現役時代は中山得意で東京で勝ちきれないってイメージだったよーな気がするんですけど、単に左回り苦手だったんでしょうか・・
そのサクラローレルに東京の目黒記念で勝ってるハギノリアルキングはリアルシャダイさんくらしいマイラーよりの体型だったような
記憶がうっすらあるんですけど、武虎さん的にはリアルシャダイの体型についてどう思います?
ハギノリアルキングは加速系の馬体のような気がするのに、追い込み一辺倒なのは気性的なもんなんですかね?
あともう一つ質問なんですが
欧州系ステイヤーの馬体についてどう思います?
サドラーズウェルズとかもんじゅーとか日本の馬場に向いてないようなイメージありますけど
馬体的に言うと加速タイプ、ストライドタイプどっちなんでしょう
個人的にはマイラーよりに見えなくもないんですけど、日本にむいてないっていわれるのはなぜなんでしょうね?
実際サドラーズウェルズも現役時代はマイラーだったらしいし・・
あとちなみに僕にはヒシミラクルもトモ高ではないものの胴のつまったマイラーよりに見えます
もっと修行をつまなければ・・
後の記事に欧州のあれ書いてあったですね
欧州のピッチ走法のステイヤーが日本でマイラーとして成功したりすることはすくないのでしょうか
すがるいスピードっていうのは日本で言うと決めてのないステイヤーってことですかね??
頭が混乱してわかりません・・
リーチザクラウンは不良のダービー好走したですけど、ストライドタイプの馬って
スタミナを要するって点では重馬場有利な気がしますけど
力がいるって点では不利っぽいですよね
すべるのはどっちにしろマイナスとしても
そこらへんの線引きはどう折り合いつえるべきなんですかねー
ガッツリコメントありがとうございます^^
読ませていただいて、これはコメント欄でお答えするのはもったいないくらい
馬体についての、濃いぃーーご質問だと思ったので
ブログかメルマガにてお返事も兼ねて書かせていただこうと思います。
ですので、もうしばらくお待ちください。
前の質問とも多少被るんですけど、ブエナビスタの記事でてたすがるさに近い瞬発力っていうのは
印象的にに言うと加速スピードタイプの持ってる加速力みたいなものとはちがうんですよね?
ブエナビスタはどちらかというと持続スピードよりタイプとすると、ロンシャンではためたほうがいい瞬発力
っていうのは、どういったものだと考えられるでしょうか?
普通にかんがえると重い馬場で後ろからいくのは勝ちにくいとして
なおかつ加速力の優れたタイプでない馬が加速のつきにくい馬場で長い直線とはいえ
瞬発力勝負に持ち込むほうが有利という場合
瞬発力っていうのは爆発的な加速力のことではないとすると
例えば最高スピードの限界値とかそういうことですかね
トップスピードを持続できる=瞬発力ってことですかね
逆にロンシャンとかだと直線長いからいい足を長く使うタイプ=すがるいスピードタイプ
のほうがいいってことはないんですかねー
よく考えたらダンシングブレーヴの日本の活躍馬とかマイラーおおいっすよね、やっぱ
スタミナがいるはずの欧州から日本にくるとスタミナなくなるとかややこしいすね
ややこしやー
そもそも相馬眼とは1歳や当歳で能力を判断する馬見のことであり、ブックの写真並べて馬体能力云々じゃないんだよ。
このエセ馬体派が。
高飛びかよ。何が馬体能力の高い馬を穴を開くほど見続けてだよW
キ甲の高さを示す場所が違ってるよ。それからサクラは腰が低いんだよ。腰が低い馬はステイヤーじゃなくてもキ甲が高く見える。
それからオウケンはトモ高じゃなく普通だ。馬は右から見ると股関節が高くてトモが高く見えることも知らないのか。
だからトモは角度で見るんだよ。キ甲の位置から線引いてアンタ恥ずかしくないのか?
しかもキ甲の付けねかよW
それからリーチ?アンタねえ、ステイヤーの方が前躯小さいの知らないのか?まさか種馬見て言ってんのか?そもそもキ甲の高さと馬の能力や適性は関係ない。前躯の高さはキ甲じゃなくて、馬の幅によるものだ。
しかも距離は関係ねえ。
後、脚が長いからストライドが大きくなるんだよ。四肢の長いマイラーなんかいねえよ。
胴が詰まるとバランスとして四肢が長く見えるだけだ。
ステイヤーは胴が伸びるからバランスとして四肢が長く見えないだけだ。
キ甲のトップを間違えて、腰の低い馬を持ってきて、右から撮った写真と比べて何ハッタリかましてんだよ。
何がみんな適当なこと言ってるだよ。お前だよ適当なのは。
すなわちオウケンはジャンポケと同じで背が長いのだよ。胴伸びは普通だが、股関節が高いから腹は長くなるのだ。
脚が長い分、ストライドも大きく、近年のステイヤーはみんなそんなもんだ。
中距離体型が制するんだよ。
ステイヤー体型なんて昔のハイペースのスタミナ合戦時代に強かった体型だから、今はスピードがないと通用しないんだよ。サクラも昔のステイヤー体型じゃなく腰の低い中距離体型だよ。
中距離体型なら後は心肺機能と折り合い一つだ。スタミナを体だけで無理矢理語るな。
あんた俺が最近見た中でハッタリNo.1だよ
だから馬体派とかって馬鹿にされちゃうんだよな
素人が適当に言うから
何が普通じゃない馬体の見方だよ。
適当な根拠の少ないことを自分に都合のいい事例並べて、それが理解出来ない奴は普通だと言うわけか。
で自分は馬を見る目があって、人の理解出来ない洞察力と思考力があるとでも言いたいのかね。
まだ、オウケンはサクラに比べて胴体に長さが足りなく、そのため胴に比べて脚の長さが目につくから、マイラーっぽいって簡潔に言うならまだ十分理解出来る。
それをキ甲が云々てやるから怒りがわく。キ甲に馬の能力や距離適性なんかねえよ。
そこは個性だ。キ甲が立った形のサクラの例を出して、まるで能力の高いステイヤーはキ甲が立ってると言わんばかり。明らかに詐欺だ。それを示す膨大なデータを見せてみろ。下級条件と重賞馬を並べて証明しろ。
お前が適当に、こじつけてるんだろうが。
ちなみに俺は5000頭以上の馬見てきてるが、そんなデータは断じてない。
再三のコメント、ありがとうございます。ご指摘内容、読ませていただきました。
相馬眼ならぬ、並々ならぬ怒りも伝わってきました。
当ブログは、書き方など含め、至らぬ点があること承知しております。そのあたり不快にさせた点まずはお詫びします。
こうした過去記事に関しては、アクセスが少ない時期の、好き勝手書いた独り言や愚痴などもあり、現在ある程度たくさんの方に
見ていただくようになってからは、日々書き方な勉強しております。ただ以前の記事は、そのまま自戒のため、残しております。
では本題ですが…結論から言うと、もう少し当ブログの馬体に関する記事をしっかり読んでほしい、それに尽きます。
ご指摘の相馬についても、なかには、何度も当方の馬体診断で繰り返す述べている見解と同じにも関わらず、「知らねぇのか?」と言ったご指摘があり
ここまで言う以上、『こちらがどういった相馬眼やスタンスなのか?』、最低限その程度はわかるくらい、ブログの記事を読むという“筋”はとうしていただきたい、
そう思います。
以下、相馬眼について具体的に回答しておきます。
>そもそも相馬眼とは1歳や当歳で能力を判断する馬見のことであり、ブックの写真並べて馬体能力云々じゃないんだよ。このエセ馬体派が。
そういった馬見や考え方では、ギャンブルの実践において全く使えないという経験があり、今の独自の相馬スタンスをとっています。
>腰が低い馬はステイヤーじゃなくてもキ甲が高く見える。それからオウケンはトモ高じゃなく普通だ。馬は右から見ると股関節が高くてトモが高く見えることも知らないのか。
だからトモは角度で見るんだよ。キ甲の位置から線引いてアンタ恥ずかしくないのか?
これは昔私が何とか馬体を見れるようになりたい!とやっていた方法で、お恥ずかしい限りです。読者の方に、色々とわかりやすく伝わればと思い書いた次第です。ただご指摘の股関節やステイヤー以外でも腰が低いなど、当然考慮します。
このあたりも、この記事以外の馬体診断で指摘があります。
>そもそもキ甲の高さと馬の能力や適性は関係ない。前躯の高さはキ甲じゃなくて、馬の幅によるものだ。しかも距離は関係ねえ。
当方では、き甲は高さだけではありません。形やまた馬体の前後の位置といった、馬体の軸としても見ています。振り子の中心のような役割で、そこから距離適正や走法などを判断しています。距離は関係ない、としている馬見ではギャンブルとして使えない、そういった判断もあります。
>オウケンはジャンポケと同じで背が長いのだよ。胴伸びは普通だが、股関節が高いから腹は長くなるのだ。脚が長い分、ストライドも大きく、近年のステイヤーはみんなそんなもんだ。
当方では、四肢が長いだけでストライドと判断していません。それ以外にもいくつかの要素でストライド走法を判断しています。
脚が長いだけで、ストライド走法とする見方には、当方は今ひとつ十分ではない、とみております。
>俺は5000頭以上の馬見てきてるが、そんなデータは断じてない。
この記事は、あほさんの相馬眼に対して、否定しているわけではありません。き甲から距離や能力は関係ねぇ、と再三ご指摘がありますが、き甲は馬体の中心でもあり、そこからの振り子による前後上下の振動が、距離や走法を決めていると考える相馬眼はあります。また前傾姿勢、後傾姿勢、これが短距離向き、長距離向きといった大まかな判断も、一般的な相馬眼の書籍などでは、記載があると思います。この機会にき甲について確認していただければ、そう思います。
以上、コメントからあほさんは、馬をどう見抜くかの“馬見の相馬眼”であり、私武虎は、馬体をどう馬券につなげるかの“博打の相馬眼”と、目的や根底が全く違うと感じました。その意味で、この回答もすんなりご理解、納得頂けないだろうとは思います。
またやたらと、き甲について、「そこから能力や適正が判断できない!」と主張されていますが、き甲の位置や骨格(三角形)の形、馬体の軸とする見解は、私個人だけの見解ではありません。「俺のデータにはない、詐欺だ」、とおっしゃる前に、一度ご自分で調べてみてください。
以上、今回コメント内容云々でなく、あほさんの馬体に関する思いが伝わって、こうして書かせていただきました。
私は思ったことをそのまま書く人間ですから、このコメントも丁寧な対応ではないのかもしれません。が正直に書かせていただきました。
少しでも、エセ馬体派、また詐欺呼ばわりされないよう、日々勉強していく次第です。
自分の書き方が悪かったんですけど肩の長さっていうのは武虎さんの書かれてる胸前の縦幅みたいなつもりでした
例えばマイラーよりの体型なら必然的に胸前の縦幅も前足に対して大きくなるんじゃないかなどと考えたりしてしまったので‥
胴体の長さや後ろ足の長さなんかも含めて全体で考えるならストライド型のほうが胸前の縦幅は小さく感じられるのかなと思った次第です
あと前高の利点でシーソーの例えはとてもわかりやすく新鮮でした!
自分のイメージとしては
馬の背というのは立ち姿から水平移動というかんじだったので
前足を中心とした振り子というのは目から鱗でした
ただき甲の高さが胸前の縦幅からきてる場合は支点の高さというのはあまりかわらないですよね?
だから例えばリーチザクラウンは雄大な馬体のわりに胸前の縦幅がせまいというより
雄大な馬体だからこそ胸前の縦幅はせまく見えるとも言えないですかね?
そうなると長い四肢や胴体は過剰であれば重りや足枷という見方もできますね
例えばブライアンズタイムやサクラバクシンオーは体全体の比率に対して胸前の縦幅はかなり広いと思います
それが一般にブライアンズタイムなら強い心肺機能のあかしでサクラバクシンオーの場合典型的な短距離体型と言われるのが納得いかなかったんですが武虎さんは両馬の馬体についてどういう見解でしょうか?
やはり馬体全体の単純な比率というより飛節や繋ぎ 肩などの角度や長さ、位置関係や筋肉量などのほうが重視されるのでしょうか
自分は実際の馬の体にはど素人なのですが
仮に振り子運動するとして感覚的には股関節?のとこが支点になるような気もするんですが‥
>>それと振り子の支点はき甲になるんでしょうか?
自分は実際の馬の体にはど素人なのですが
仮に振り子運動するとして感覚的には股関節?のとこが支点になるような気もするんですが‥
き甲については、この記事へ激しいコメント下さった、他の読者さんの意見などからもわかるように^^
『き甲は距離適性や能力に関係なく、成長の度合いをみるポイント』
これが、いわゆる“馬体パドック派の大多数の見解”だとは思います。
確かに、競馬ファンだけでなく、競馬雑誌などの馬体診断やパドック解説でも
き甲については、やはりバランスや成長度のポイント程度しかない記述がなかったりします。
ただ、私個人としては、
昔から『き甲の高い馬は競走能力が高い』といった馬体の見方があり、また
き甲の高さや、それを頂点とした三角形を描いた場合の、底辺の長さ(肩甲骨の大きさ)などから、
前駆の稼働域など判断し、走法や距離適性を探る
こうした見方は、私個人の斬新な見方ではなく、相馬眼の“一般的”見方だと思っています。
つまり、この程度の知識は、ある程度しっかりした相馬眼の書籍などを調べればわかるはず、そう思っています。
もちろん、き甲以外、あいにーさんが言われるような股関節なども
後肢の振り子(稼働域)を考える場合、その高さなども影響があると思いますが
き甲については、そこから振り子といった稼働域や、競走能力や走法を探るポイント
そうした馬体の見方が一般的にある…、それをまずは受け入れて、学んでほしいと思います。
競馬雑誌などの馬体診断やパドック解説でも、き甲については、
やはりバランスや成長度のポイント程度しかない記述がないとしても
それがイコール、相馬論としてスタンダードとは限りません。
それに『き甲は距離適性や能力に関係なく、成長の度合いをみるポイント』だけではもったいないです。
一応、ネットでもき甲について、簡単に説明しているサイトがありますので
参考にされるといいかなと思います。
馬の見方・実践編 > STEP7 き甲
⇒http://www.umaichi.com/souma/practice/practice.html
>>リーチザクラウンは雄大な馬体のわりに胸前の縦幅がせまいというより
雄大な馬体だからこそ胸前の縦幅はせまく見えるとも言えないですかね?
胸前の縦幅だけでなく、馬体パーツのバランスは
(1)他の馬との比較における個体差として、
(2)馬体のわりに
この2つがあるとして、私個人は(2)馬体のわりに、を優先しています。
私個人の、胸前の縦幅への相馬については、今ではもう一瞬で感覚で見ていますが
具体的な比較の仕方としては、胸前とトモ、この前後の大きさのバランスをみる方法がよく言われます。
確か、前後の比率は、大体10対8か7程度だったと思います。
ただ私は、人間には潜在的に“黄金比”という理想的なバランスを見抜く目があると考えているため
こうした比率の数値はそれほど気にしません。ちなみにリーチはこの比率からも、理想よりも
トモの比重が大きいだろうと思います。(胸前の大きさが馬体の割に今ひとつ)
心肺機能が高い=スタミナ=長距離という考えは、リアルな競馬とはかなりズレがあると思います。
少しゲーム感覚っぽいといったらいいでしょうか。そのため、胸前の縦幅が大きい短距離タイプもいます。
距離適性については、心肺機能よりも、骨格や筋肉バランスを重視する見方が、やはり妥当だと思います。
そう考えると、あいにーさんが疑問である『ブライアンズタイムとサクラバクシンオーの違い』も晴れるはずです。
以上、色々とコメントありがとうございます。長い返答で見づらいかもしれません。
またご質問など、メールで直接いただければ、もう少し見やすく説明できると思います。
胸前の縦幅はトモの大きさとの比較なんですね
一番始めの質問の時そんな気もしたんですけど肩の長さという書き方がまずかったっす
すいません
ただき甲の長さが関節の稼動域に関係するという考え方はあると思いますが
動きとしてシーソーの支点という場合前駆を中心とした胴体の上下動というとらえ方をしたんですがそれだと関節自体の稼動域はあまり関係なくないですかね?
とらえ方がおかしいでしょうか
その場合やはり支点は腕の付け根あたりになるような気がするし、ただ単に稼動域として考えるならトモの大きさはトモの稼動域には影響しないんでしょうか?
股関節というのは前後駆の付け根みたいな意味で書きました
稼動域として後駆の踏み込みより前駆の伸びのほうが重要度が高いのでしょうか
なんかくどくど書いてすいません
き甲の高さや形による稼働域は、前肢そのものと、首差しの振りをみています。
上下動というのは、首差しの振りをイメージするといいと思います。
>稼動域として後駆の踏み込みより前駆の伸びのほうが重要度が高いのでしょうか
どちらが重要かという考え方よりも、前駆と後駆ではそもそも役割が違います。
前駆はかじ取り、後駆は推進力です。
リーチザクラウンについては、同馬に対してレース前は
『雄大な馬体で細身』なのでステイヤー…その程度のコメントをよく見聞きしました。
これはリーチに限らずどんな馬でも、馬体についてのコメントはその程度のなんとなくな判断が多いです。
その意味でも、リーチやオウケンに関しても、『胴伸びあり細いからステイヤー』といった安易な見方では
何でもかんでもステイヤーになっちゃうぞ!という意味もあり、この記事は書いています。
リーチは、胸前の縦幅やき甲の位置からくる背線のラインなど、長距離が向くシルエットながら
それまで見てきたステイヤーの馬体や名馬と比較して、心肺機能も太鼓判が押せず、一息足りないという評価です。
ちなみに、胸前の縦幅はコンパクトに映るとしても、肩のラインは寝ており
肩が立っている馬や標準的な造りの馬よりも、前肢の稼働域自体は広い下地はあります。
き甲については、同じように読者さんから質問や疑問をいただきます。
この記事へコメントしている他読者さん同様、そのほとんどが、
き甲の高さを成長の度合いとしかとらえていなかった、またき甲と能力は関係ない、そういった内容です。
これはおそらく、競馬メディアの馬体診断やパドック解説などが、『き甲が抜けた抜けない、それで成長がどうだ…』
その程度の解説がほとんどだからだと思いますが、それがイコール相馬の基本やすべてという考えは危険です。
この記事では、わかりやすいように線を引きましたが、き甲は重要なポイントです。
その高さと能力の関係、また逆のトモ高など、馬体シルエットから距離適性…このあたりは、
前回の返信で書きましたが、ある程度の馬体関連書籍なら、言及が必ずあると思います。
あいにーさんは、これまで何か馬体に関する書籍は読まれているでしょうか?
私の馬体診断は、基本はしっかりベースにありますが、あくまで馬体を分析することが主眼でなく、
ギャンブルの実践で使えることを主眼としており、極端な適性判断などは、意図的にやっている部分があります。
その意味でも、馬体の骨格から筋肉構造による、走法や競走能力といった馬体を分析することを一から学ぶ場合
一度ご自身で調べて、馬体関連の書籍を読まれる方が、理解も早いと思いますよ。
どんなのがオススメ?
メールいただければお教えします
私吉野と申します。
こちらのサイトには二度目の訪問となります。実際の予想記事もいくつか読ませて頂きました。
最初に興味をひかれた記事でもあり、こちらにてコメントを書かせて頂きます。
私はテンポイントの有馬記念をきっかけに競馬をはじめ、その後に管理人様と同じくサクラローレルの馬格の美しさに惚れ込んだ一人です。今なお同馬が一口で馬を選ぶ際の馬格選定の基準となっている部分があります。
私も馬格をみる際には、き甲の高さとそこから肩長そして胸囲を必ず想像して当歳などをチェックしています。成長段階ではき甲がぬけておらず判断は難しいですが、この部分はサラブレッドの心臓がおさまるため、名馬の馬格ではかならず深さがあると言われる部分。そのため若駒は腰高からいかにき甲に高さが出てくるかをポイントにしています。
その意味でリーチザクラウン・オウケンブルースリとの比較は非常にわかりやすく実に的をえていると感じました。私もオウケンブルースリの馬体を初めてじっくりとみましたが、頸中の長さとき甲の高さの割合から深みが一息に映り、ステイヤーというよりも芯力がある長距離馬にみえます。
しかしセリや一口で馬格から能力や適性を判断することがあたりまえであっても、こうして競馬の予想サイトでパドックでなく馬格からの能力や適性を見極めている方がいるとは私としては大変驚きでした。予想における馬の見方と一口での見方は全く別物と考えていましたので、こちらのサイトをきっかけに今ではほとんど買うこ とがなくなった馬券を一口で培った相馬眼で少しばかり楽しんでみようという気になりました。
ではまた読ませて頂きたいと思います。その他も大変参考になりました。
初めまして、丁寧かつ嬉しいコメントありがとうございます。
テンポイントの馬体は有名ですから、馬体写真は何度も見ていますが、
実際のレースを生で見たことがありません。
ハイセイコーやオグリキャップとはまた違う、競馬の素晴らしい一時代。
個人的に、あの当時の競馬を知っている方には何とも言えない羨望や嫉妬の気持ちを持っています^^
「テンポイントをリアルタイムで見てました」…なんていう方には、
「その時代を知っていることは、一生馬券で勝てない代償を支払っている」それぐらい思ってますw
本当にうらやましい限りです。
サクラローレルは本当に非の打ちどころがない馬体ですね。
私も今なおこれほどの馬体の持ち主には出会えていません。
テイエムオペラオーも確かに素晴らしい馬体の持ち主でしたが、
私も今だにサクラローレルが馬体としての名馬の象徴です。
しかしこの記事は1年以上前にも関わらず、本当にたくさんの方にコメントを頂き
その内容云々抜きにして、ありがたいなと感じております。
き甲や深さもおっしゃる通りで、個人的にもこのデキ如何によって、
かなり馬体評価のウェイトを占めています。
線引きなどをして、イメージや“き甲”について興味を抱いて頂ければ、
そんな気持ちで書いてみたわけですが、その見方や定義は別として
“き甲”を成長度合いを判断する場所…程度しか聞いたことがない方などには
もしかして、「き甲にはもっともっと重要なことがわかるのかも!?」
といった気持ちにさせることくらいはできたかな、と思います。
パドックや馬体を何となく見ていた方が、こうした記事がきっかけに
ガッツリ馬の身体の仕組みや、相馬の基本を学ぶきっかけになってもらえたらうれしい、そんな感じです。
吉野さんは一口されているんですね。いいですねぇ〜、私も競馬の楽しみ方として、
少し方向転換を考える気持ちが、最近少し芽生えています。気持ちの準備をして後は資金が…といった感じです^^
私個人の相馬からの予想はかなり極端で荒い分析となっています。これはあえてそうしていますが
このあたり、もしかしたら一口馬主などをされている方からすれば、甘い分析も多々あると思います。
が、そのあたりも含め、色々と馬体についてのご意見や、
またあえて甘い分析にとどめている意味なども、参考にして頂ければ幸いです。
一度、一口馬主の楽しみを憶えてしまうと、ギャンブルとして馬券を買って競馬を楽しむといったことに
戻ってこない方が多いですが、一口馬主の経験は、相馬眼という点では、パドックでの経験などとは比較にならないはずです。
是非、ゆっくりまた読みに来て下さい。ではコメントありがとうございます。
後ろ足を前に持ってくる癖があるんじゃないかな?
アグネスデジタルもそんなかんじがしたけど普通は後ろ足をトモより後ろにのばしてるとこを真下に持ってくるとトモ高にみえるのでわ?
馬体写真の場合、正姿勢から、後肢の位置、引き具合流れていたりすると
当然、背線のアウトラインは見え方が変わってきます。
肢の位置によってトモ高に映ることを加味せずに、毎回その都度の映り具合だけで、判断していては
元々トモ高な馬と、たまたまトモ高に映る馬の区別ができず、行き当たりばったりの相馬になる可能性があります。
確かに難しい部分ではありますが、当然そういった“単なる映り方”の誤差を考慮して、
その上で、この記事の説明にわかりやすいであろうタイプとして
ステイヤー体型とは違う要素のあるオウケンをチョイスしています。
肢の位置の違いによるトモ高と、普通のトモ高はやはり違います。
その都度の映り具合も重要ですが、それだけでは映り具体で左右されてしまうので
トモ高などは、そこだけでなく、前後骨格や四肢前後の脛や飛節、管の比重などといった
本来のパーツを考えることも、重要となってくるとみております。
コメントありがとうございます。