2011.04.07 01:13

レーヴディソール骨折に思う「馬の故障と高速馬場」の関係

「競馬は心理と数字が基本」な武虎です


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今週はいよいよクラシック第一弾桜花賞。最近ブログでは、週末の馬体診断以外に雑談等を全く書いていないこともあり、久々書き綴ってみることにする。

桜花賞大本命レーヴディソールの骨折について

ご存じ大本命馬であるレーヴディソールが骨折してしまった。血統的には、あまり脚元が丈夫な血筋ではなかったようだが、馬体からは、「管など骨太に映り、軸も安定、かつ乾燥度もまずまず」と、どちらかと言えば、「逆に脚元は丈夫そうな造り」の馬だった。

また、今年08年産駒の牡馬牝馬すべての馬のなかで、純粋にレースぶりが「文句なしに強い」と感じたのは同馬ただ一頭(厳密にはデビュー戦のみ)。馬体屈指の高評価であるMYPOG馬ノーザンリバーを、デビュー戦でかつ洋芝ながら、直線のみで並ぶ間もなく差し切った脚には、本当に驚いた。それだけに故障は至極残念でならない。

ちなみに、自分でもよくわからないが、“馬体”については、毎年いい馬はたくさん見つかるし、ドンドン高評価する、いわゆる評価基準が甘いのかもしれない。

が、こと“レースぶり”となると、毎年「レースで強い」と感じる馬は、一頭いるかいないか。辛口というよりも、単に「強い」と思えないだけではある。一応、今年現時点で、レースぶりが「強いな」と感じた馬は、若駒古馬あわせて思い浮かぶのは以下の一頭のみか。

今年「本当に強いな」と感じたレース/勝ち馬
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話が逸れたが、サラブレッドは常に故障と隣り合わせであり、命を張ってレースに挑んでいる。故障すること自体は、競馬ファンとして、その事実をありのまま受け入れるしかない。


競走馬の故障と高速馬場の因果関係

今回のレーヴディソールのような、有力馬がクラシック本番直前に故障によって戦線離脱することは過去にもよくあることだ。そして、その際、必ず“あること”が問題視される。それが

サラブレッドの故障と高速馬場との因果関係

個人的に、レース中の出来事や馬の調教、故障といった、いわゆる、「競馬のなかでも、ギャンブル以外の“競馬そのもの”については、そこで起こりうる真実は、競馬ファンには決して知りえない領域だ」、と考えている。

そのため、故障についても、文句や愚痴の一つを言う気にはなっても、決して故障の原因について、「あーだこーだ」と、深く考える気にはならない。そんなことは、競馬ファンがいくら真剣に考えても、妄想の域を出ないからだ。

今回のレーヴディソールの故障についても、「感情的になっても、決して理論的になってはならない」と考える。この“分”のわきまえが、自らの競馬ファンとしてのあり方だと思っている。


ただ、個人的に、「故障の原因は自分にはわからない」としながらも、どこかで、「高速馬場は故障しやすいのかな」、といった“何となくのイメージ”が、身体に染みついている。それだけ、競馬メディアや同じファン同士の情報から、長年、「高速馬場=故障」のイメージが、無意識に刷り込まれているのだろう。

がしかし、昨年、ある記事を読むことで、その“刷り込み”を完全に払しょくすることができたので、その記事をここで再度紹介。

もし、あなたが今現在、「故障と高速馬場に何らかの因果関係を感じている」ならば、それは、単に“刷り込み”がそうさせているに過ぎない可能性が極めて高い。そのため、以下の記事に一度目を通しておくことをおすすめする。

馬の故障と高速馬場
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/06/post-bef1.html


もちろん、これだけで100%「馬の故障と高速馬場に因果関係がない」、とは言い切れない。が、私個人にはこれだけで十分だった。理由は三つ。


一つは、「馬の故障イコール高速馬場が原因」という考え方は、ナンセンスである
二つは、「馬の故障イコール高速馬場が原因」という考え方は、イージーである
最後は、「馬の故障イコール高速馬場が原因」という根拠は、イメージである



「馬の故障イコール高速馬場が原因」という考え方の正否云々は問題ではない。つまり、この考えが完全にナンセンスである必要はない。ただ、「ナンセンスな側面を知っていたのか」、「それを自ら裏取りしたのか」、「ナンセンスな側面を差し引いても、お釣りがくる根拠があるのか」…それが自分にはない、と感じた時点で、「こりぁ、完全に思考を刷り込まれていたな(苦笑」、と思えたわけです。


以上、競馬に限らず人間は、事実でなくイメージで物事を判断する。

例えば、「日本の原子力発電が安全」という意識は、事実でなくイメージから形作られた故。「一目惚れした相手の人柄は、事実でなくイメージによる」、「パドックが競馬ギャンブルの勝ち負けにおいて有効だ」、これも同様。

故に、「馬の故障イコール高速馬場が原因」と言った考え方は、いくら事実無根でナンセンスな結論であっても、(1)競馬ファンなら誰もが何となく同意しやすく、(2)同じような意見(同じ競馬ファンのモノ)も多数あり、(3)自ら労せず(裏取りをせず)確信しやすく、また、有力馬の進退がかかるといった感情的になりやすい話題であるので、(4)必要以上に固執しやすく、結論を180度変えることが難しい。まさに、競馬の“刷り込み”と言える特徴を兼ね備えている情報である。

もちろん、今後の研究データ等から、「馬の故障と高速馬場の何らかの因果関係が見つかる」かもしれない。が、先述したように、正否は大した問題ではない。

この「馬の故障イコール高速馬場が原因」という考えにおいて、問題(危険)なのは、その考えの“ナンセンスである可能性も知らず、イージーに、かつイメージで判断している行為そのもの”にある。

なぜなら、競馬にはまだまだたくさんの“刷り込み”が存在するからだ。たった一つの刷り込みの存在に気づかず、「労せず、安易に、イメージ」で判断する行為は、競馬ギャンブルでは、自らの競馬知識すべてが、完全に“刷り込み”に振り回されている結果を招きかねない。しかも、振り回されていることに、自らは永遠に気づけない仕組みとなっている。


労せず、自然と身に付きやすい、興味ある知識(情報)ほど、
モロく、曖昧で、頑固なモノはない



人生では多くのとらわれや刷り込みに翻弄されている自分がいる。だからこそ、競馬ギャンブルだけは、「一点の刷り込みも許すまじ」、という気持ちを持ちつつ、同時に、「必ずとらわれや刷り込みからは、競馬ファンである以上、逃れられない」、とのバランスを心がけていたりする。


メルマガでも、馬体の“刷り込み”と言える問題について、特集記事にて解説
>特集記事「G1勝てば馬体は変わるのか」(前編)



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  コメント(9) | トラックバック(0)
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コメント一覧
issiy -2011年04月07日 15:39
高速馬場の記事参考になりました
ブラウン -2011年04月07日 21:24
馬場に関しては色々な考えがそれぞれあると思います。それでもやはり、批判的な記事などを裏取りもせずに簡単に鵜呑みにしてしまうのは
良くないでしょうね。日本の馬場は故障を減らすということも念頭においての馬場造りを進めてきたようなので高速馬場だから故障が多い
というのは理屈でいうとおかしいはずです。英、愛の馬場は力を要する馬場なので、パワーの付ききらない2歳の故障が多いと最近どこかで
見た記憶があります。それでもあちらの国はそれまでの歴史を考慮して馬場を変えないという考えなのでしょうね。
最近はAWなんて馬場も出てきて、尚更馬場に関して国ごとの考えがバラバラになってる感じもしますね。
個人的には世界基準を作ったらどうかと思いますが・・ 
武虎 -2011年04月08日 01:04
>issiyさん
私自身も参考になった記事なので、少しでもシェアできてうれしい限りです
わざわざ、コメントありがとうございます



>ブラウンさん
日本と海外ではまた、馬場や故障の事情は異なる可能性は高いでしょうね

馬場については、私個人も、色々と馬体というフィルターを通して「想像」はできます。
が、それは、私が競馬ファンである以上、どこまで行っても「想像」だと思っています。

つまり、世にある馬場の見解全て「想像」の集合体、
事実と向き合える、いわゆる「考え」の域までは至るモノはないだろう、そう考えます。

唯一、馬場を管理している現場の人間以外のそれを除いて

「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きているんだ!」と踊る大捜査線のセリフがあるように
競馬ファンである以上、会議室から一歩たりとも出ていないと思うわけです。

誰だって、長年の経験と誇りを以てやっている、自らの仕事に対して、
その仕事を、ただの一度たりとも、実践経験したことのない輩に
卓上や外部から、文句やウンチク、意見は言ってほしくないし、それが「意見」だとも思えないでしょう。

競馬ファンとしては非常に興味がある問題ではありますが、
永遠に「知ったつもりをでない問題」であることは肝に銘じておきたいと思うわけです。

その上で、ただの「想像」として語るなら、「馬場は国ごとでバラバラでもいいかな」と思ってます。
世界基準を作ってしまうと、何だか「タラレバ」を語る楽しみが減るような気がするからです^^
「タラレバ」こそ、競馬の想像を掻き立てる楽しみの一つだと、私は感じています。

サッカーでいうなら、オフサイドなどの誤審はあったほうがいい、それ込みでサッカー
そんな感じです。コメントありがとうございます。
Tashizan -2011年04月08日 06:12
武虎さん いつもためになるブログ、大変勉強させて頂いております。
件の高速馬場と脚部の負担ですが、私は肯定的な立場です。

確かに武虎さんの仰られているように、馬券を買うものにとってはとても危険な考え方
であるのは大賛成です。自らが最も信じられる情報を軸に、ファクターの一本化で体現
なされていることで、実際証明してもおられますし・・

私としては現代予想法の主流でもある「適性」という括りというのは
やはり馬に能力という一定の限界を設けるところからスタートすると考えるのです。
所謂「スピード」や「馬力」というのは馬の能力の総和の中に占める割合を
端的に示した表現だと思うのです。勿論、能力の総和に多少はありますが。
ここを前提に、馬場という外部要因によって能力の総和を超える=限界を
超えた競走を体験してしまうことが在り得ると思うのです。
限界を超える=個体の成長、成長の足り得ない部分は肉体への負担に直下。
走らされた、と言ってしまうとあまりに悲しい表現ですが・・
当然ながら結果論として、それがその馬の本来の能力だった、という見方も
あると承知ですが、如何せん再現性に乏しい。馬場によって受けた恩恵に対する
代償が、その馬の高いパフォーマンスを妨げるのでは、もはや恩恵とは呼べない
ものだと思うのです。
ジョーカプチーノやダノンシャンティが何故あれほど凄い競馬をして、
長い休養を要してもなかなか陽の目を見ず、あの時を越えるパフォーマンス
を披露出来ずじまいなのか。
そして更には今や謎ともいうべきショウワモダンなど・・
彼等を見れば、高速馬場に対応する能力と同時に、高速馬場で被った負担と
いうものも、馬券を買うファンならば考慮すべきでは、と考えるのです。
故障しなければ、長期休養にならなければ、ではないと思うのです。
最近の歯抜けのような古馬の面々。たとえ故障率は下がったと言われても
これでは何を以ってファンを楽しませているのか・・
いつまでたっても内が残り続ける小倉を眺めていると
否が応にも、馬場にも時の移ろいがあって然るべきなのでは、と
こじ付けてしまう今日この頃です。

散文乱文失礼いたしました。何かしらご感想を述べて頂けると
光栄です。

開幕週に穴をあける、前開催で前に行ってタレた馬・・
最終週が近づくにつれて台頭する、差し馬たち・・
彼等が、季節の移ろいに似た競馬の四季を教えてくれてた
ころはもう、還ってこないのでしょうか。
武虎 -2011年04月20日 01:48
>Tashizanさん
お返事大変おそくなりました。

本当に、競馬への愛情、情熱が感じられ、
競馬への想いなど大変共感できるコメントでした。

また内容について、こちらでお返事させて頂こうと考えたのですが、
Tashizanさんへのお返事を通して、さらに、高速馬場等への濃い(無駄に濃い)私見を書くことになりそうなので

別に一記事にて、お返事させて頂こうと思います。
Tashizan -2011年04月28日 16:17
武虎さま、わざわざお返事と、さらには特集コラム予告有り難うございます。
ウザがられてるのかと悲観してました(笑)
楽しみに待ってます!
武虎 -2011年04月30日 11:11
>Tashizanさん
>>ウザがられてるのかと悲観してました(笑)

スミマセン、最近なかなか平日コメントを見る時間がなくお返事おそくなっております。
ウザいどころか、とても競馬への愛情に共感し、これは私もガッツリ私見を書かなければ
そう思い、できるかぎり率直に書いております。

あくまで私一個人の見解ですが、参考にしてください。
ハッシー -2012年09月20日 13:16
最近、高速馬場が多くなっているので、大変勉強になりました。
確かに故障馬が減っているのは感じていたのでその根拠が見つかってよかったです。
ただ、高速馬場を肯定する気にはなれないわけで・・・
極端な前、内有利の馬場は興をそがれてしまい、ギャンブルとしての面白みが少ない気がしてるんです。
レース前の散水を多くして時計を遅くするような、そんな処置があってもいいかなと個人的には思います。
武虎 -2012年09月20日 21:51
>ハッシーさん
コメントありがとうございます。

>ただ、高速馬場を肯定する気にはなれないわけで・・・
>極端な前、内有利の馬場は興をそがれてしまい、ギャンブルとしての面白みが少ない気がしてるんです。
>レース前の散水を多くして時計を遅くするような、そんな処置があってもいいかなと個人的には思います。

本当ですね!興をそがれてしまう部分…、見落としておりました。

そう言えば私自身も、昔より興をそがれてしまい、
今現在レースをあまり観なくなった一人です。

散水など、何かしら馬場の有利不利の軽減や
タフなコースになるようなアプローチがあればいいですね。

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