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【競馬の格言】「なぜ夏は牝馬が強い(好走しやすい)のか?」
よく言われる競馬の格言「夏は牝馬を黙って買い!」
これについて、一般的によく言われる理由をいくつか挙げてみると
- 牝馬は、夏に強い(牡馬よりも我慢強く、熱さにも強い)
- 牝馬は、夏競馬に向く(牝馬向きのスピード重視や平坦レースが夏競馬に多い)
- 強い牡馬が休養に入る時期である
- 調教師などが“この格言”を意識し、牝馬を夏競馬に向け仕上げてくる
- 実際によく走る
確かに、どれも昔からよく見聞きする。どれも、「まぁ、そうだな」と、同意はできる。
しかしながら、実際にそれらを裏付ける検証データや成績、「なるほど!」と納得できる考察を目にしたことがない。往々にして、どれも「夏は牝馬が優勢」とハナから盲信して、予想に何となく加味しているといったレベル。
例えば、今日は土用の丑の日だし、最近夏バテ気味だから、「うなぎでも食べて精をつけよう!」といった類いと同じ。「うなぎを食べると、本当に精がつくのか?」、この根拠や裏付けなどは、どうでもよいわけだ。
その証拠に、「うなぎを食べれば精がつく」、「夏は牝馬を黙って買い!」といった格言に、「WHY〜なぜに〜♪」とYAZAWAばりに、根底から疑問に思う暇人は自分くらいなようで、これらの根拠や裏付けについて納得できるモノに、全く出会えない(苦笑。
そこで昨年、しょうがないから、「いっそ自分で考察をやってしまえ」と、“馬体の視点”中心に、「夏は牝馬が買い!」な理由を記事にしました。が、あれから一年以上が経ち、再度リニューアルして記事を公開します。
ちなみに、先3〜5の理由については、二次的な要因と言えるため考察は省略。ここでは
- 牝馬は、夏に強い(牡馬よりも我慢強く、熱さにも強い)
- 牝馬は、夏競馬に向く(牝馬向きのスピード重視や平坦レースが夏競馬に多い)
このいわゆる根本的な、「牝馬の夏への強さと夏競馬への適性」について解説。
Q.実際、牝馬は夏(暑さ)に強いのか?
まず、結論から先に言うとA.YES。馬体を知れば、「牝馬が夏に強く、夏競馬向きである」ことは明白
元々、牝馬の馬体は、牡馬よりも暑さにも強い構造(身体の仕組み)となっている。この理由をひも解くキーワードは二つ
筋肉と体脂肪
本来、人間とサラブレット共、性別による個体差の大きな違いは、ズバリ“筋肉と体脂肪”にある。それこそが、人間やサラブレットにおける男女・牡牝の“我慢強さや熱さへの耐性”の秘密と言える。つまり、
「なぜ夏に牝馬がよく走るのか」、この理由を知るには
筋肉と体脂肪についての基本的な知識が必須
ただ、個人的に、「筋肉や体脂肪」の専門家でもなんでもないし、専門的な話にする気もない。あくまでサラブレッドの馬体を知る上で、必要最低限の知識のみを解説。
熱を急激に発する“筋肉”
筋肉は活動することで体内で熱を発する。また脂肪などよりも急激に熱を発する。故に人間では⇒女性より“筋肉量”が多い男性ほど、体温が早く上昇しやすい。低体温や冷え性が女性に多い理由。また、男は「急激に熱しやすい」というのも、筋肉以外にも、思い当たる節があるはずだ(苦笑
サラブレットでも同様⇒牝馬より“筋肉量”が多い牡馬ほど、体温が早く上昇しやすい。
保温と遮温機能に優れた“体脂肪”
体脂肪は、寒い時には熱を体外に逃がさない保温機能の役目をし、暑い時には外熱を体内に伝わりにくくする遮温機能の役目がある。故に人間では⇒女性より“体脂肪”が少ない男性ほど、外温の影響を受けやすく、体温が変化しやすい。体脂肪が保温効果をもたらすことはイメージできても、意外と遮温効果については知られていない。一般的にも、脂肪と聞くと「何だか熱そうだなぁ」と思われがちだろう。が、単なる“脂肪”という言葉のイメージとは裏腹に、実はこの“体脂肪”、冬は暖かく夏は涼しい!といった体温調節に欠かせない優れモノなのである。
サラブレットでも同様⇒牝馬より“体脂肪”が少ない牡馬ほど、外温の影響を受けやすく、体温が変化しやすい。
現に、夏に多い熱中症なども、男性がよりかかりやすいといったデータもある。
熱中症にかかりやすいのは男女どっち?
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091124357161.html
ここまでで、“筋肉と体脂肪”のメカニズムをまとめたのが以下の表だ。

ズバリ
男性よりも女性、牡馬よりも牝馬が“(馬)体の構成上”
体内温度の上昇がゆるやかで、外温の影響を受けにくく、
体温調節に優れているため、夏の暑さに強い
と、まだまだ元記事では、この「夏は牝馬な理由」について、他からもアプローチしているが、一先ず今日はここまでとして、今後追加更新します。
以上、以前ある馬体コラムで、「牝馬は体脂肪があるから、暑がりで実は夏に弱い」、などといった考察を目にしたことがある。確かに、「脂肪」という言葉を聞けば、「熱苦しく、夏に弱そう」なイメージも抱くかもしれない。が、それではあまりにも安易過ぎる。現にその当人の馬体の見方も、感覚といったイメージばかりに頼った、相馬の基本が全く見えてこない代物だったと記憶している。
競馬は、プライドや自己顕示欲を駆り立てるギャンブル故に、独自理論において、こうした“トンデモ論”を展開してしまいがちだ。特に、スマートで知的な男性ほど、その傾向が強いだろう。…と他人事のように言いつつも、今後この記事に追加する内容は、人によってはトンデモ論と感じる人もいるだろう。
競馬の、特に、馬体コラムや独自理論を語る上では、文章のうまさなどを磨く以前に、いつ何時でも、相馬の基本や最低限の勉強ありきで向き合いたい…と毎度言い聞かせている。
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